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「吾唯足知」な日々


【吾唯足知】とは…『自らを高めるための弛まぬ努力を続けることは大事なこと、そして志半ばでも自らを振り返って成したことに対し満足するゆとりの心を持つことも大事なこと』…と自己解釈。
本来の意味では…『足ることを知る者は貧しいといえども富めり、足ることを知らない者は富めりといえども貧し』…という仏教の真髄かつ茶道の精神を表現した言葉。

ポツポツと綴る、福井在住・Takeuchiによる日常の「ひとりごと」(画像・座右の銘&Blogタイトル由来の龍安寺「知足の蹲踞」)
by Takeuchi
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式年遷宮後新年のお伊勢参り
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「正月にみんなで伊勢神宮へ参拝に行こう!」という1ヶ月前の父親の発言が、今回のぶら~りの発端です。
「じゃあ、出発は夜中の3時でなければダメ!」と私が返すと、「え~っ、そんなに早く?」と。
ただでさえ混むと聞いている正月三ヶ日の伊勢神宮、ましてや今年は式年遷宮後の新年を迎えたとあって、更なる人混み状態を想像するに難くないです。

ということで、両親・弟・姪・甥と私の6人が乗車したデリカD:5で福井を3時に出発、名神高速・八日市ICからR421→R307→r183→R1→r24と通り、甲賀土山ICから新名神高速→東名阪道→伊勢道を経由して、伊勢西ICからr32(御木本道路)を通って伊勢神宮外宮の駐車場に6時15分に到着しました。
途中、土山SAで15分の休憩を入れた以外は、往路を3時間ずっと私がステアリングを握って運転した次第です。

外宮(豊受大神宮)表参道火除橋から境内に入ります。外宮の境内を訪れるのは、約30年ぶり】
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手水舎[てみずしゃ]で、姪・甥に作法を教えながら心身を清めます】
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【少しずつ明るくなっていく中、参道を進みます】
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【朝早い時間ながら、既に神楽殿[かぐらでん]はお札やお守りを買うことができるようになってましたね】
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【パワースポットと紹介されている三ツ石[みついし]。手をかざしている人が多かったです…】
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御正宮[ごしょうぐう]へ。手前にあるのが、昨年10月4日まで御正宮があった、古殿地[こでんち]。旧殿は3月いっぱいまであるとのこと、その後に解体されて更地としての古殿地へ。次の遷宮が始まる8年前から、新御敷地と呼び名が変わります】
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【そして、昨年10月5日の遷御によって旧殿から御神体が移された、豊受大神宮(外宮)御正宮神殿。写真は、鳥居の外からしか撮影できません】
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主祭神の豊受大御神 (とようけのおおみかみ)は、食物・穀物を司る女神です。
内宮の主祭神である天照坐皇大御神の願いで、丹波国から呼び寄せられた神様であるとのこと。

亀石[かめいし]を渡って、別宮にも参拝しに行きます】
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土宮[つちのみや]は、神宮の地主の神。土宮はまだ遷宮されておらず、遷御は今年11月とのこと】
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【98段の石段を上った先にあるのが、多賀宮[たかのみや]。豊受大御神の荒魂(神様は二面性があって、和魂は御加護をもたらす側面、荒魂は祟りをもたらす側面)を祀っているところです。和魂を祀っているのは御正宮ということで、、、故にか御正宮とほぼ同時の昨年10月13日に遷宮されています】
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【石段を下りて、最後に風宮[かぜのみや]へ。元々は農耕に適した風や雨をもたらす神だったが、元寇(文永の役・弘安の役)の時に神風を起こして日本を守った神として救国祈願の対象になりました。遷御は今年12月です】
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【随分と明るくなってきた中、参道を戻ります】
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【一旦、外宮を後にします。外宮別宮ののこり一ヶ所・月夜見宮[つきよみのみや]は境外にあるため、今回の参拝は見送りました】
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【外宮境内を後にしたのが、7時10分。この時点において、近くで朝食を食べられるところはただ一ヶ所。外宮前バス停のすぐ近くにある伊勢特産の御土産・贈答品店『伊勢せきや 本店』へ。この2階にあるレストラン『あそらの茶屋』が7時30分に開店ということで、店の前にある「柄杓童子」の像を眺めながら20分間並んで待ちました】
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【朝食のお品書きは2種類の朝粥のみ。限定90食「御饌(みけ)の朝かゆ(900円)」を全員注文です(もうひとつは3000円の限定10食「あわびの朝かゆ」)。ノンアルコールの食前酒を筆頭に、季節の小鉢・玉子焼き・子持ちしぐれ・鰯の焼いたん・季節の酢の物・一口ぜんざいが小鉢であり、メインであるおかゆと秘伝のあわびのお出汁、赤だし、お漬け物という品揃え。ちょっとずつが丁度良かったですね~】
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【路線バスで内宮へ向かう予定でしたが、バス停の長い行列を見てタクシー2台での移動を急遽決断。御幸道路を進んで行きます】
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【御幸道路とR23が合流すると、R23から続いている駐車場待ちの一般車の行列で、外側の車線は大渋滞。一方、路線バスやタクシーは内側の車線を走ることができる(一般車は通ることができない)が、、、それを知らずに内側を走っていた一般車が外側の車線へ横入りしようとする車が邪魔で、時折バス・タクシーの流れも停まりがち…】
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【r32(御木本道路)との交差点より先は、R23(御幸道路)といえども初詣の時期には一般車通行禁止。タクシーは楽々進んで、R23の終点・宇治橋前で降車しました】
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外宮から内宮へのタクシー移動中、運転手さんからは結構有用な情報をいただくことができました。
またの機会に伊勢神宮へ初詣する際に活かしたいので、ここでは発表しません。
ひとつ意外なことを知ったんですが、、、今年の元日は、伊勢市のタクシー運転手みんなが拍子抜けするほど参拝客が少なかったとのこと。
想像するに、、、遷宮後初めての元日ということで、大混雑を脳裏に浮かんだ人たちの大半が初詣を避けてしまったのかも、、、と運転手さんは言ってましたね…。

5年ぶり内宮(皇大神宮)です。五十鈴川に架かる宇治橋[うじばし]両端の鳥居は、内宮・外宮双方の御正宮旧正殿棟持柱をリサイクルするということで、今の鳥居は今年中に建て替えられるということですね】
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【参道を進みます。訪れた時間の違いはありますが、しかし外宮とは参拝客の多さが違います】
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【5年前はこの先も進むことができたんですが、遷宮した今はここまで(今後もそうなのかは?)】
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【そして、5年前に新御敷地と紹介したところが、昨年10月2日に遷御された御正宮。主祭神は天照坐皇大御神 (あまてらしますすめおおみかみ=天照大神)で、三種の神器のひとつ・八咫鏡(やたのかがみ)を御神体としています。もちろん、手前石段より撮影禁止です】
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もちろん私も石段を上がって御正宮を参拝しました。
ところが、、、撮影禁止の御正宮で、携帯電話やスマートフォンで撮影している馬鹿野郎が何人かいるのに驚きです。
観光地やパワースポット巡りで訪れているのかどうかはともかく、最低限のモラルすら守れない者は不愉快千万、罰当たりも甚だしいです。
伊勢の神宮がどういうところなのか、キッチリ理解して訪れるべきだし、一緒に参拝に来ている人は必ず注意すべきだと思います。

【パワースポットの関係か、真ん中でお参りする人が行列をなしていましたが、、、私は拘らずに右側によって参拝しました(「両側に広がってください」と呼びかけもある)。右寄りで参拝した場合、順路が昨年10月1日まで御正宮だった古殿地にある旧殿沿いに眺めながら進むことになります。これは知らなかったので、右寄りに来て良かったですね~。外宮と同様、内宮旧殿も今年3月まであり、4月以降に解体されます】
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【次に、内宮境内にある別宮巡りです。まずは、やはり石段を上った先にある荒祭宮[あらまつりのみや]。天照坐皇大御神の荒魂を祀っており、昨年10月10日に遷宮されています。5年前に見た荒祭宮の場所は、敷石もきれいな古殿地になってました】
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ここで、痛恨にもオリンパスPENのバッテリーが切れてしまい、、、ここから後の写真はスマホのカメラで撮っています…。

風日祈宮[かざひのみのみや]は、外宮・風宮と同じく元寇の時に神風を起こして日本を守った神様。遷御は今年11月です】
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風日祈宮は、五十鈴川支流島路川を渡ったところにある別宮ですが、、、キッチリ警備員用の詰所があります。
何でこうもしっかり詰所があるんだろう、、、と思ったら、過去に風日祈宮は放火事件に遭っている(未遂で済んだけど瑞垣御門が半焼した)ことを知り驚き。
以降、神宮は機械警備システムの導入を検討し導入(実際は警備会社が奉納)したとのことです…。

【神楽殿[かぐらでん]は、お札お守りを買い求めるもの凄い行列がいくつも成してました。私も、ここで今年の破魔矢を購入しました】
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【5年前には不在だった御厩[みうまや]には、伊勢神宮の神様に仕える馬「神馬(しんめ)」として端正な芦毛の白馬「空勇号(そらいさむごう・20才)」が居ました!空勇号は、皇太子妃雅子殿下が乗馬をするときの愛馬だった経歴の持ち主です】
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ここでも、、、「フラッシュ撮影厳禁」であるにも関わらず、フラッシュを焚いて撮影する馬鹿者が何人もいました。
フラッシュで馬が驚いたらどうするのよ…日本人のモラル低下を垣間見るようで、情けない気持ちになった次第です…。

【ニワトリが放し飼いされてました。そういえば、、、熱田神宮でも、放し飼いのニワトリがいたなぁ~】
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【参集殿[さんしゅうでん]を過ぎたところで、ノンアルコール甘酒の授与がありました。お志を姪・甥・私の3人分払って頂きました。あまり甘酒が好きでない私ですが、麹が効いてて温かい甘酒は体に染みました】
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【宇治橋を渡って、内宮境内を後にします。やはり境外別宮の伊勢市内にある月讀宮[つきよみのみや]・倭姫宮[やまとひめのみや]と伊勢市以外にある瀧原宮[たきはらのみや](度会郡大紀町)・伊雑宮[いざわのみや](志摩市)は参拝を見送りました。】
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【超早い昼食のために、おはらい町へ。明らかに5年前とは混みっぷりが違う!】
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【姪・甥に昼食場所の選択を任せたら、、、偶然にも5年前と同じおかげ横丁内にある『すし久』でした。私は今回、「梅・てこね寿し(1100円)」を選択。醤油漬けの肉厚の鰹の切り身が旨い!】
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【『すし久』の建物は、明治2年の遷宮時に出た宇治橋の古材で建てられており、民間において神宮の古材を下賜された唯一の例という文化遺産といっても過言でない建物。古民家好きの私も、今回は意識して建物内をジロジロ観察しました】
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昼食を終えた時点で、11時。
でも、『すし久』を後にする時には、もう1時間待ち状態でしたね。
私たちは10分も待たずに入れたことを考えると、超早めの昼食で大正解でした!

【おかげ横丁のど真ん中・赤福本店で姪・甥に赤福を作る姿を見せた後、おかげ横丁・おはらい町を後にします。宇治橋前まで戻るまで、人混みを進むのに一苦労でした…】
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【外宮へ戻るために、今度は三重交通の外宮・内宮循環バスを選択。時間的状況や始発ということで、楽々座席に着くことができた次第。但し、途中の停留所から次々と乗客が乗ってくるため、すぐに満車状態になりました】
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【JR伊勢市駅。5年前とは駅舎の趣きが変わりました。バス停留所も、以前はr37にあったのだが、、、今は整備された駅前に移動し、しかも瓦屋根付き!】
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【再び外宮に戻り、境内に入ります。外宮前停留所のバス待ち行列の長さは、朝とは比べものにならないくらい長く、外宮参拝客も段違いに多いです】
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【外宮再訪の理由は、式年遷宮記念 せんぐう館を訪れるためです(入館料300円・撮影禁止)】
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大変丁寧な説明をされた展示品は、持統天皇4年(西暦690年)以来20年に一度行われている式年遷宮について、用材や装飾品から祭典・行事に関わるものがたくさん。
また、外宮の御正宮・殿舎配置模型や正殿原寸大模型は、とても見応えある展示でしたね。
せんぐう館の展示内容は名古屋城本丸御殿の「工事見学コーナー」を思い出しましたが、どちらも木材建築における巨大プロジェクトである共通点があることに納得です。

【せんぐう館や併設されている休憩所から見える勾玉池[まがたまいけ]を眺めて、暫しの休憩です】
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20年前の式年遷宮のことは全然意識に無く(私自身、民間企業を辞職して再就職活動&採用試験勉強中だったため)、今回初めて遷宮後の初詣を意識して伊勢神宮を訪れました。
しかも、外宮→内宮を同日に参拝するのは人生で初めて。
神社本庁の本宗であることや代表的なパワースポットであることは、今回は全く意識しませんでしたね。
姪・甥の相手も大変?だったのもありますし、遷宮という興味もありましたし、睡眠時間2時間で夜のドライバーを引き受けて若干ハイ状態だったのもあったし…。
ともかく、心に残る伊勢神宮初詣になったことには間違いないです。
またの機会に、ゆっくり参拝に訪れてみたいですね。

【午後1時に外宮駐車場を後にして、福井に向けて出発しました】
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往路は3時間で到着しましたが、、、復路はどこの高速道路も「同時多発渋滞」な状況で、伊勢西ICから伊勢道→東名阪道を通り、桑名東ICからR258を北上、大垣ICから名神高速→北陸道を通って福井に6時間かけて到着しました…。
今度伊勢神宮を訪れる時は、やっぱり鉄道での1泊2日かなぁ。。。
by chiketa_net | 2014-01-03 19:50 | お出かけでぶら~り
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