クリスマス前最後の週末、静かでチト寂しいこの夜景。
福井駅東通りのイルミネーションです。
仕事帰りの途中、福井市街中心部での用事を済ませてからチョイと寄ってみました。
金沢市・香林坊のイルミネーションと比べると、地味なものです。
いやいや、別に福井市中心部を卑下するつもりはありません。
ただ、今の福井市中心街は「どこに向かおうとしているのだろうか?」と思うことがあります。
福井駅東口は、
新幹線福井駅と駅周辺建設のみという「
点」の整備を進行中です。
そして、つい最近、
北陸新幹線金沢~福井間の着工を部分認可されたというニュースがありました。
いよいよ、「
線」での整備に入ろうとしているのです。
ただ、何時新幹線が福井駅まで来るのかは、分からない。
それまでに、福井市中心街は何を目指そうとしているのかが肝心です。
金沢を目指したり、「リトル東京」を目指しているのでは、全く話になりません。
ストロー現象の餌食になるだけです。
幸か不幸か、時間はまだまだあるのだということ。
果たして、新幹線開業時にはこの地味なイルミネーションに例えた福井市を何色に変えることができるのか?
私のアイデアは、前々から主張しているとおり
『福井城復元を中心とした越前・若狭の歴史の掘り起こし』を中心とした街づくり。
地元の歴史は、都市の個性でもあると考えるからです。
だからといって、復古主義一辺倒ではありません。
当然ながら、過去と現在を両立した都市設計は必要です。
そんなアイデアを、福井市街中心部以外の市民から吸い上げる必要があるのではと考えています。
何しろ、
今の福井市街中心部は、郊外に住んでいる福井市民(私も含む)もあまり訪れない状況ですから…。
それを考えると、市街中心部にいる人たちの理想と。郊外に住んでいる「
こんな市街だったら訪れるのに」と思っている人たちとの理想は、きっと違うからです。
地元福井大好きな私ではありますが、新幹線開業は「諸刃の剣」と位置づけています。
駅東通りに延びるイルミネーションを眺めながら、己に向かう刃とならぬよう、自己中や他所マネな都市設計にならぬことを切に願うばかりです。