今年は、好きな京都に行けていませんでした…。
最後に訪れたのは、
昨年の12月。
しかし、ある写真を見てから、無性に行きたくなって仕方なくなってしまった。
キッカケは、
今月号の『NAVI』。
桜の季節は終われども、しかしまだ春は終わらない。
花々と新緑を楽しみたく、ひとり上洛すべく朝一に福井を出発しました。
【「土日祝日1000円」の影響で、名神高速・瀬田東以遠が渋滞とのこと。大津ICまで行く予定を栗東ICで降りることに。まだ7時30分なんだが…】
【琵琶湖大橋経由で、湖西へ。R367経由で京都市に入ることになりました】
【「鯖街道」最終区間の川端通を走るのは、
HP『TOPICS』取材以来、14ヶ月ぶり】
【今回は、
京都市出町駐車場を利用しました】
【出町といえば、鯖街道の終点です】
【賀茂川・高野川を渡って、
叡山電鉄・出町柳駅へ】
【『叡電1日乗車券「えぇきっぷ」』を購入、これで今回の京都を動きます】
【出町柳駅で乗ったのは、手前のデオ700系「山号」。隣は後発のデオ800系】
【標準軌の複線は、何となく安心感がありますね】
【一乗寺駅で下車しました。午前中は、この駅が拠点となります】
【東に向かって、上り坂を歩いて行きます。この時点で9時】
【宮本武蔵と吉岡一門が最後の決闘をした「一乗寺下り松」。石碑も立っていますが、松は4代目】
【「下り松」の目の前にある八大神社鳥居付近は、これから行く名刹の案内看板がずらり】
【私は南から順番に訪れることに。途中に一瞬勘違いしたここは、本願寺北山別院】
【一番目の訪問地・臨済宗
南禅寺派 佛日山
金福寺です】
【この寺は、松尾芭蕉と、芭蕉を敬慕する与謝蕪村と俳句の聖地であるとともに、『花の生涯』ヒロインであり
井伊直弼の愛人であり密偵である村山たか女ゆかりの寺です。本堂には、蕪村とたか女に関する品々が展示されていました】
【小さいながらも、石庭と躑躅・皐月の庭園は奥深い造り】
【庭園の脇を、上って行くと…】
【松尾芭蕉が京都滞在中に、ここの住職・鉄舟和尚と語り合い親交を深めた庵『芭蕉庵』。芭蕉はこの寺を
『うき我を さびしがらせよ 閑古鳥』と詠んでいます】
【芭蕉が去ってから約80年後、荒廃した『芭蕉庵』を再興したのが、与謝蕪村。庵落成の際には
『耳目肺腸 ここに玉巻く 芭蕉庵』と自ら句を詠みました。その蕪村の立派な墓も、金福寺境内にありました】
【蕪村の墓近くから眺めた、京都盆地。蕪村の門下何人ものの墓もここにあり、正に「俳句の聖地」でした】
【村山たか女が安政の大獄後に捕らわれ、尼僧になったあと寄進した弁天堂。桜田門外の変の14年後、この金福寺で亡くなりました】
【金福寺から、北へと歩きます】
【二番目の訪問地・曹洞宗
永平寺派
詩仙堂丈山寺です(建物内は撮影禁止)。開基は徳川家康の家臣・石川丈山】
【ここは何といっても、「詩仙の間」から見える石庭。本当は1ヶ月後ぐらいに皐月の花で賑やかになるのだが、新緑と石庭の白が対照的に際立つ良さがあります。多分、一日中ここで石庭を見ていても飽きない素晴らしさ!】
【詩仙堂は、専用サンダルを履いて敷地内の散策ができます。「嘯月楼」の全様を、石庭の皐月越しに見ることができます】
【敷地内の隅にある僧都(添水・猪おどし)。元々は鹿猪が庭園を荒らすのを防ぐために設置したものだが、丈山自身もこのカコーンというこの音色を愛したと。確かに、詩仙の間で石庭を眺めている時、この猪おどしの音が心地良かった】
【詩仙堂は、嘯月楼から降りたところにも庭園があります。このでこぼこな地形から、本当の名前を「凹凸窠」(でこぼこの土地に建てられた住居の意)と言うほど】
【「残月軒」と呼ばれる庵と庭園です】
【詩仙堂のすぐ東隣に、三番目の訪問地・
八大神社があります】
【境内に奉られている「初代・一乗寺下り松」と、宮本武蔵の銅像。吉岡一門との決闘の朝に、必勝祈願のために八大神社に寄ったのだが、寸前で祈りを止めて決闘に挑んだ。
『我、神仏を尊んで神仏を恃まず』という悟りの心境に至った、宮本武蔵開悟の地です。う~ん、見習わなければ!】
【詩仙堂から北へ歩いてすぐのところに、四番目の訪問地・臨済宗南禅寺派 瑞巌山
圓光寺。開基は徳川家康。一番目の訪問地・金福寺は、ここの末寺です】
【庭園に入るとすぐに、手水鉢と水琴窟があります。水琴窟は実は
ここでも経験している(紹介はしてない)のですが、竹筒に耳を近づけると琴に似た涼しい音が聞こえます】
【本堂の中も見学ができますが、それよりもやっぱり新緑の庭園が素晴らしい】
【金福寺で紹介した村山たか女や、広島で被爆したマレーシア留学生オマール氏の墓が、ここ圓光寺にはあります(撮影せず)が、やっぱり修行道場として開基した家康の墓があるのは見逃せない。ある意味、この場所は鳥居もあることから「東照宮」なのでしょう】
【東照宮のある高台からは、京都・洛北の眺めが最高です】
【圓光寺を後にして、更に北へと上り坂を歩いて行きます。暑い!】
【上って歩いた先に、五番目の訪問地・天台宗門跡寺院
曼殊院。でもまだ先に進まなければ…】
ここも、国指定名勝である庭園の新緑と躑躅などの花々と石庭が素晴らしく、また建物内も門跡寺院(皇族・貴族の子弟が代々住持となる別格寺院)とあって目を見張るものが多いのですが、、、ここは残念ながら境内一切撮影禁止でした…。
【その名も「曼殊院道」の下り坂を、ひたすら歩いて行きます】
【「一乗寺下り松」に戻ってきました。一乗寺界隈を、大きく一周してきたことになります】
午後の部として、「岩倉編」に続きます…