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「吾唯足知」な日々


【吾唯足知】とは…『自らを高めるための弛まぬ努力を続けることは大事なこと、そして志半ばでも自らを振り返って成したことに対し満足するゆとりの心を持つことも大事なこと』…と自己解釈。
本来の意味では…『足ることを知る者は貧しいといえども富めり、足ることを知らない者は富めりといえども貧し』…という仏教の真髄かつ茶道の精神を表現した言葉。

ポツポツと綴る、福井在住・Takeuchiによる日常の「ひとりごと」(画像・座右の銘&Blogタイトル由来の龍安寺「知足の蹲踞」)
by Takeuchi
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逢坂関と、大谷茶屋で鰻。
2代目APUを納車した次の日はぶら~りしませんでしたが、、、春分の日の今日は、納車記念も兼ねて美味しいモノを求めてちょっとだけ遠出をしてみました。

【納車後、初の高速道路走行です。名神高速・秦荘PAで休憩です】
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【目的地がある大津市に入ってきました。青空に恵まれて良かったです】
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【大津ICで、名神高速から出ます】
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【R1を西へ走行、名神高速・蝉丸橋の下を通るいつもの光景です】
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【逢坂峠のところで大津市大谷町へと入る道(旧東海道)があり、右折して進みます】
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【目的地の鰻料理店『大谷茶屋』へ、開店時間の30分前に到着しちゃいました…】
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【目の前を、京阪電車京津線が通っています】
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【時間があるので、大谷町界隈をぶらぶらしてみることに。東へと歩いてみます】
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【すぐ近くに、京阪電車・大谷駅があります】
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【無人駅ですが、、、自動改札機があるので、以前紹介した「左右で足の長さが違うベンチ」を見ることはできませんでした…】
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【駅からまっすぐ伸びる道へと進んでみると、、、蝉丸トンネルの西口が目の前に】
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【名神高速が、真上から望むことができます】
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【蝉丸トンネルの真上にあるのが、、、『旧東海道線 逢坂山とんねる跡』の石碑】
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石碑の裏側には、、、『明治13年,日本の技術で初めてつくった旧東海道線逢坂山トンネルの西口は名神高速道路建設に当りこの地下十八米に埋設された。時代の推移を思いここに碑を建てて記念する。』と刻まれていました。
旧・日本道路公団も、粋なことをしてくれてましたね。
明治初期、京都からの鉄道路線(東海道線)は、現・JR奈良線・稲荷駅へ南に伸ばし、そこから北へ山科駅(現・京都市営地下鉄東西線・小野駅付近)を通って、この大谷まで伸ばしたのです。
初代・逢坂山隧道は、日本で掘削された最初の山岳トンネルで、しかも外国人技師に頼らず日本人だけで完成させた金字塔でした。
それ故に、名神高速道路を作るために埋めてしまったこの鉄道遺産を、日本道路公団が石碑で称えていると私は解釈した次第です。

【旧東海道の方へと戻ります】
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【さらに、東へと歩いて行くと、、、】
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蝉丸神社が鎮座してました】
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平安時代前期の歌人であり音楽家(琵琶法師)であった蝉丸は、逢坂関に庵を結んだとされています。
いつしか、関の明神かつ音曲芸道の祖神と仰がれ、平安末期あたりからは諸芸能を生業とする人々に崇敬されるようになりました。
また、それら人々の興業には当神社による免許が必要とされるようになったのです。
万治3(1660)年に今の社殿が建立され、さらに街道の守護神として猿田彦命も祀られるようになったとのことです。

【石段を上って、拝殿・本殿を眺めます。良き趣のある社ですね】
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【上ってきた石段の手前に別の石段があったので、そちらから下りることにします。急なので、転ばない様に注意しながら…】
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【境内の東側に出てきました。下り切ったところには、水準点や、大津から三条大橋まで東海道に敷き並べて牛車の通行に役立てた「車石」がありました】
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牛車専用道路「車石」は、文化2(1805)年に、京都の心学者・脇坂義堂が1万両の工費で敷き詰めたものです。
牛車専用だけあって、車の轍の幅分を花崗岩に2本刻んだ切石を12㎞並べたのでした。
江戸時代には逢坂を含めた大津から三条大橋までの区間が、大物流街道となっていたことが分かります。

【まだ開店までに時間があるので、、、さらに東へ】
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【大谷にある、もうひとつの鰻料理の名店『逢坂山 かねよ』。以前紹介した『京極 かねよ』と同じ店だが、逢坂山は会席がメイン、京極は丼がメインと聞いたことがあります】
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狭い山間に、何故か鰻の名店が2軒。
同じ大谷にある鰻の名店ですが、『大谷茶屋』と比べると宣伝は『かねよ』が圧倒的に展開していましたね。
大谷町のあちこちにある看板・幟・駐車場は、ほとんど『かねよ』のモノ。
実際の話、『かねよ』の方は営業時間前から店舗前や駐車場で待っているお客が何人もいました。
いずれ機会を設けて、『逢坂山 かねよ』のきんし丼を食べてみたいです。

【R1との交差点まで来ました。ちょうどこの真下が、京阪電車京津線・逢坂山トンネルの西口になります】
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【逢坂峠のところに、『逢坂山関址』の石碑と、『逢坂常夜燈』が立ってました】
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実際の逢坂関は、峠の東側にあったと考えられていますが、、、、ハッキリしたことは今でも判明していません。
それでも、古代の三関を偲んで石碑を峠に立てるというその姿勢が素晴らしいと思います。

【石碑の西側には、2年前にできた「逢坂の関記念公園」があります】
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【この公園には、休憩所&トイレと観光看板の他に、、、逢坂関・逢坂山を詠んだ百人一首の歌碑が3つ並んでいます】
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右が、清少納言「夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」
中が、三条右大臣「名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられで くるよしもがな」
左が、蝉丸「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」

この他、藤原道綱母『蜻蛉日記』や紫式部『源氏物語』にも、逢坂関は記されていたと記憶しています。
平安の世では、東へ下向する最初の難所として知られたこの地ならではなんでしょうね。

【記念公園の撮影もそこそこになってしまったのが残念ですが、、、開店時間が迫ってきたので、旧東海道を西へ戻ります】
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【『大谷茶屋』に戻ってきました。暖簾が掛かって「商い中」となってましたので、小ぶりながらも立派な庭をみながら入店することにします】
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【店内は、古民家のような佇まいです】
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【窓を見ると、、、京阪京津線が大津に向けて上り坂を進んでいる様が見れました。30‰(1000m進むと30m上る)の傾斜がいかに凄いか、この写真を撮った時に感じた次第】
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【注文した、「うな重膳(2780円)」です!うな重・だし巻き玉子・うざく・お吸い物・お漬物のセットです】
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【そして、デザートにコーヒーかシャーベットを選べたので、私はシャーベットにしました】
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この『大谷茶屋』のうな重を食べに来ることが、今回の最大の目的でした。
鰻は厚くてプリプリしてて旨い!
お吸い物は肝吸いで、チョイ濃いめの味ながら良かったです。
『かねよ』に対抗して?かどうかは別にして、だし巻き玉子も美味しかったです。
納車記念を兼ねてここまで足を延ばしましたが、大正解でしたね。
開店直後は私一人だけしか客はいなかったこともありますが、店内の雰囲気もあって落ち着いて食事をすることができたことが嬉しかったです。
食べ終わる頃には次々とお客さんが入ってきたのをみることができて、名店の一端を感じました。
また、接遇も大変丁寧な応対をしており、とても気持ち良かったですね。

ただ、、、事前の情報よりも、お値段が上がってました。
これは、ここ最近続いている、鰻の稚魚の大不漁を原因とした価格高騰に寄るもので致し方ないと考えます…。
鰻好きの私としては、しばらくは値上がりも寛容しなければならないんでしょうけど、、、美味しい鰻を食べさせてくれるならば目をつむります。

【『大谷茶屋』を後にして、大津側へ向かいます。上りからの蝉丸橋は、あまり見たことが無いので個人的には新鮮です】
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【R1からR161へ進むと、、、良いタイミングで併用軌道を走る800系電車を見ることができました】
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【センターラインが変更できるようになっている、大津市内のR161。私は時々、悩んでしまいます…】
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【まだ訪れたことが無い近江神宮の前を通って、R161バイパス・湖西道路に入ると、、、渋滞…】
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【それでも、真野ICの手前からはスイスイと運転できるように】
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【志賀バイパス・比良ランプからR161に向かうr322から見える琵琶湖は、絶景!】
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【この後は、R161から湖周道路を通りました】
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【某所で、みんカラ用にA4 1.8Tクワトロの写真を撮って、敦賀ICから北陸道を走って福井に帰りました】
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旨いうな重を食べて、歴史のある地を歩き回ることができて、充実したチョイ遠出をすることができました。
運転していて、12年落ち・140,000㎞の車といえども問題なし。
徐々にぶら~りの距離を伸ばして、楽しきクルマ生活を充実していきたいと思っています。
そのためには、まだまだ必要なことがあることも把握できましたしね。。。
by chiketa_net | 2012-03-20 21:03 | 私の車でぶら~り
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