「吾唯足知」な日々


【吾唯足知】とは…『自らを高めるための弛まぬ努力を続けることは大事なこと、そして志半ばでも自らを振り返って成したことに対し満足するゆとりの心を持つことも大事なこと』…と自己解釈。
本来の意味では…『足ることを知る者は貧しいといえども富めり、足ることを知らない者は富めりといえども貧し』…という仏教の真髄かつ茶道の精神を表現した言葉。

ポツポツと綴る、福井在住・Takeuchiによる日常の「ひとりごと」(画像・座右の銘&Blogタイトル由来の龍安寺「知足の蹲踞」)
by Takeuchi
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
検索
最新の記事
画像一覧
記事ランキング
Profile &Blogリンク
フォロー中のブログ
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
その他のジャンル
ブログジャンル
「黒い海」から10年
d0079440_18132670.jpg

「ナホトカ号重油流出事故」で、タンカーの船首部分が旧三国町の海岸で座礁したのが、平成9(1997)年1月7日。
あの「黒い海」から10年が経ちました。
写真は、船首部分が座礁した安島地区の沖の海岸(左側の左上がりの陸地は「雄島」)で、最右側中央付近に見えていました。
意外と、近いところに座礁していました。

当時の私は金沢在住で、前職において半年の研修中でした。
職場では各部署が交代でボランティアで人員を派遣していましたが、私たちにはそういう業務命令(?)がとうとう出されることはありませんでした(いつかは出るという話はあったが)。
福井に居れば色々と把握していたのでしょうが、ほとんど合宿状態だったので実感はゼロに近かったです(半年間、テレビを見る時間が1日平均1時間も無かった…)。



しかし、その年の1月のある週末、友人10人ほどで前年に予約していた「1泊2日・越前カニ尽くし」を三国の民宿ですることになったので、行ってもいいのか?と思ってしまい、幹事が電話で問い合わせたら「是非来てください!」との回答が。
確かに海は黒い重油で大変な状態だが、宿泊や越前カニには全く影響がないにも関わらず、酷い風評でキャンセルが相次いで困っているということでした。
「それではお世話になります」ということで実際に三国へ車3台でいったら、雪や雨の中で雨合羽を着て重油回収をするボランティアがあちこちにたくさんいました。
「テレビを見る限られた時間でニュースで見た船首座礁の現場がこんなに近い所だったのか!」と、愕然としたのを今でも鮮烈に憶えています。
私たちが泊まった民宿の女将さんからは、大歓迎をされました。
それほど、風評被害が酷かったんですね…。
値段以上か?とも思えるほどのカニ尽くしで、普段冷凍カニがどうしても喜んで食べるとは思えなかった私が、カニの魅力を初めて感じたのもこの時です。
しかし後にも先にも、越前カニのフルコースを食べたのは、いまだにこの時だけです。

帰り道、来た時と同じように雪の中で重油回収をするボランティアの横を通りました。
実際の被害状況を見て聞いて、そして事故とは無関係の名物を食べに行く。
何も見ずに何も知らずに噂だけで予約をキャンセルをする=逃げたり避けたりした人たちとは違う。
私はボランティアの姿を見て、地元の人々の話を聞いて、様々なことを何人ものの友人たちに真実を伝えることができると思うと、胸を張って帰り路につくことができたものです。

座礁した船首部分を引き上げるために海へ仮設道路を築いた場所には、現在緑地公園となっており、そこには重油流出事故の記念碑が設置されています。
もしよろしかったら、雄島見物のついでにでも寄っていただければ幸いです。
d0079440_1921675.jpg

by chiketa_net | 2007-01-13 19:03 | 福井県
<< 左義長さん 露店のクレープ車 >>