久しぶりに、単行本を一気買いしてしまいました。
『SLAM DANK』や『バガボンド』で有名な漫画家・
井上雄彦氏原作の『
リアル』。
3人の主要人物が、自分と向きあうREAL(現実)、、、「
車椅子バスケットボール」を柱にストーリーが進む、決して「軽くない」漫画です。
週刊ヤングジャンプで不定期連載中、年に1冊のペースで単行本が発刊するというローペース。
8年間で8巻の単行本を、一気に買ってしまったのです。
あなたが突然、交通事故の加害者になって相手が下半身不随になったら…。
あなたが突然、交通事故の被害者となり下半身不随となって一生を過ごさなければならなくなったら…。
ちょっとの歯車の違いで、それは自身に降りかかるかもしれない現実なのかも知れません。
しかし、結果的に障害者になった者の心が健全に戻るかどうかは本人次第。
また、健常者だからといって、心が健全だとは限らないのも事実。
「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」って言葉は、間違いであることを知っている人はどれだけいるか?
「健全なる精神は健全なる肉体に宿れかし」(健全な精神が、健全な肉体にこそ宿ってほしいと願う)というのが、本来の言葉らしいですから。
いつの間にか、健常者に都合の良い言葉に変わってしまったらしいです。
【らしい、らしい】の連発ですが、それほど「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」って言葉が正当なモノになってしまった現実が、こういう言い方になってしまって。
一部において、健康で頑強な者ほど、病弱だったり苦手がある者を卑下する思いやりの無い行為をする場面を知らず知らずのうちにしていることが多いのも、やっぱり現実です。
私は小さい頃から、様々な障害者との縁があってねぇ~。
近所には、肢体不自由で車椅子生活をしている人がいます。
小学校の時には、同年代の視覚障害者との交流を度々していましたし。
ボランティアで知的障害者施設のイベントをお手伝いしたこともありました。
全員とは言いませんが、多くの方々がとても前向きな心を持つ人たちばかりでしたよ。
障害も、個性のひとつに過ぎないもんです。
こういう漫画を通して、障害者スポーツや肢体不自由者の社会復帰を知ることは、大変意義のあることだと思います。
大抵の人たちがそういう現実を知らない世の中だから、弱い立場の人たちが卑屈になりやすくしてしまうんで。
車椅子バスケットボールという題材を通じて、健常者でも障害者でも、選手としても指導者としても
「生涯スポーツ・趣味のある人生、向上し努力し楽しむ気持ちを持ち続ける」ことの喜びや大切さをこの漫画で感じ取れたら…
きっと誰もが、私のように何か大事なものを改めて思い出すかも知れません。
私が年中できるスポーツ、今年は再開しましょうか。。。